美顔器に危険性はある?使用前に確認したい注意点と禁忌

美顔器の危険性と使用前に確認したい注意点・禁忌 美顔器比較・選び方

「美顔器を使ってみたいけれど、肌に悪影響はない?」「EMSやRFを顔に使って大丈夫?」と不安に感じる人もいるでしょう。

家庭用美顔器には、EMS(イーエムエス:電気刺激)、RF(アールエフ:高周波)、LED(エルイーディー:発光ダイオード)など、さまざまな方式があります。

結論からいうと、「美顔器だから危険」「家庭用だから安全」と一括りにはできません。

製品によって、使用できる人・使用できる部位・使用頻度・出力・注意事項などが異なるからです。メーカーの公式情報を見ると、使用してはいけない人や部位、使用を控えるべき肌状態などが細かく定められている製品があります。

また、家庭用EMS美顔器については、消費者安全調査委員会から具体的な事故に基づく注意喚起も出ています。

この記事では、不安を必要以上に煽るのではなく、美顔器を使う前に何を確認すればよいのかという視点から、安全上のポイントを整理します。

美顔器は危険?まず知っておきたい結論

美顔器の安全性を考えるうえで大切なのは、「EMSだから危険」「LEDだから安全」と方式だけで判断しないことです。

同じEMSやRFを搭載していても、使用できる部位やモード、使用頻度などは製品によって異なります。

たとえばPanasonic「バイタリフト RF LUXE EH-SR90」では、モードによって使用頻度が異なります。RF×EMS LIFTとRF PUMPは、いずれかを1日1回、1日以上空けて使用し、2モード合計で週3回まで。一方、CLEANとMOISTは1日1回、毎日使用できるとされています。

つまり、「美顔器は毎日使ってよい」「EMSは週○回まで」といった数字を、美顔器全般に当てはめることはできません。

安全に使用するためには、自分が使う製品の取扱説明書やメーカー公式情報を確認し、自己判断で使用部位・時間・頻度・強度を広げないことが重要です。

美顔器を使用する前に確認したい5つの安全チェック項目

実際に注意喚起された事故例|EMSを首付近に使う危険性

家庭用美顔器の安全性を考えるうえで、特に知っておきたい公的な注意喚起があります。

消費者安全調査委員会は2024年4月、家庭用EMS美顔器を頸部(首付近)に当てて使用する場合の事故について情報提供を行いました。

きっかけとなった申出では、ヘッドホンタイプの家庭用EMS美顔器を首の両側に挟み込むように装着して使用したところ、稼働から10秒ほどで突然めまいのような状態になり、その場に座り込むように倒れ、吐き気を催したとされています。

調査委員会は、家庭用EMS美顔器を頸部付近に使用した場合、失神に至る可能性があり、その際に転倒して頭部などを負傷する二次被害にも注意が必要としています。

ただし、この情報だけから「EMS美顔器そのものが危険」と一般化するのも適切ではありません。

ここで重要なのは、家庭用EMS美顔器の頸部付近への使用について、公的機関から注意喚起が出ているという事実です。

一方、個々の製品にはメーカーが指定する使用可能部位・禁止部位があります。

たとえばPanasonic EH-SR90は顔・デコルテ・首への使用を案内していますが、同時に、まぶたやのどなどを使用禁止部位としています。

そのため「首対応」といった商品表示だけで自己判断せず、公的な注意喚起と、その製品の取扱説明書・使用禁止部位の双方を確認することが大切です。

家庭用EMS美顔器を首付近に使用する際の注意点と公的な注意喚起

美顔器を使う前に確認したい5つの安全ポイント

購入時には機能や価格だけでなく、次の5項目も確認しておきましょう。

  1. 自分が「使用してはいけない人」に該当しないか
  2. 使用禁止部位はどこか
  3. 肌や体調に問題がないか
  4. 使用頻度・時間・強度は適切か
  5. 服薬・美容医療・医用電気機器などに関する制限はないか

1.使ってはいけない人・医師への相談が必要な人

家庭用美顔器には、製品ごとに「使用してはいけない人」や、使用前の確認が必要な人が定められています。

たとえばPanasonic EH-SR90では、心臓疾患のある人、妊娠中および産後1か月以内の人などを使用不可としています。また、皮膚の状態や服薬などについても注意事項があります。

重要なのは、こうした条件をすべての美顔器に共通する禁忌一覧として扱わないことです。

自分が購入・使用する製品について、公式サイトや取扱説明書にある「安全上の注意」「警告」「使用してはいけない人」などを確認してください。

2.使用してはいけない部位を確認する

「顔用の美顔器だから、顔ならどこでも使える」とは限りません。

Panasonic EH-SR90では、まぶたやのどなどが禁止部位として示されています。

目元ケアに対応した製品であっても、まぶたまで使用できるとは限りません。

反対に、首やデコルテへの使用を想定している製品もあります。

したがって、EMSやRFといった方式名だけから使用可能部位を判断せず、自分が使用する製品の指定範囲を確認することが基本です。

特に家庭用EMS美顔器では、前述した頸部付近への公的な注意喚起も確認しておきましょう。

3.肌や体調に異常があるときは使用を控える

普段問題なく使用している美顔器でも、その日の肌や体調によっては使用を避けた方がよい場合があります。

Panasonic EH-SR90では、肌に赤み・はれ・かゆみ・痛み・ヒリつきがある場合や、体調がすぐれない場合などには使用を控えるよう案内しています。また、傷・湿しん・皮膚炎・過度の日焼けなどについても注意事項があります。

「刺激が強いほど効果がありそう」と考えて、痛みや違和感を我慢しながら使い続けるのは避けましょう。

4.使用頻度・時間・強度を自己判断で増やさない

美顔器は、長時間使ったり、頻繁に使ったりすればよいとは限りません。

Panasonic EH-SR90のように、同じ製品の中でも毎日使用できるモードと、1日以上間隔を空けるモードがあります。また、ヘッドを一か所に止めず、肌の上を動かしながら使用するよう案内されています。

SNSや口コミで紹介されている使用方法ではなく、自分の機種に指定された頻度・時間・出力レベルを基準にすることが大切です。

5.薬・美容医療・医用電気機器との関係も確認する

見落としやすいのが、服薬や美容医療、医用電気機器との関係です。

特にLED製品では、電気刺激を利用する美顔器とは異なる注意事項があります。

CurrentBodyのLED機器の安全情報では、光過敏症、光によって起こる頭痛、遺伝性の眼疾患、光過敏を起こす可能性のある薬などについて注意・禁忌が示されています。

さらに、同じCurrentBodyのLED製品でも条件が同一とは限りません。

製品ごとに条件が異なるため、ブランド名や「LED」という方式だけで判断せず、使用する製品そのものの注意事項を確認する必要があります。

EMS・RF・LEDで確認するポイントはどう違う?

代表的な3方式でも、取扱説明書で確認すべきポイントには違いがあります。

方式 主に確認したいポイント
EMS 使用可能部位、頸部付近への使用、医用電気機器、刺激レベルなど
RF 使用可能部位、温感、同じ場所への連続使用、使用頻度など
LED 光過敏、服薬、眼疾患、目元の扱い、照射方法など

この表は「危険度ランキング」ではありません。

各方式の製品を選ぶときに、取扱説明書のどこを確認すればよいかを整理したものです。

EMS・RF・LED美顔器の安全確認ポイントの比較

EMSで確認したいこと

EMSは電気刺激を利用する方式です。

家庭用EMS美顔器については、消費者安全調査委員会による頸部付近への使用についての注意喚起があります。

それに加えて、製品ごとの使用可能部位、出力レベル、医用電気機器に関する注意などを確認します。

刺激の感じ方には個人差があるため、「強いほどよい」と考えず、メーカー指定の方法で使用しましょう。

RFで確認したいこと

RFは高周波を利用する方式で、温感を伴う家庭用美顔器にも採用されています。

Panasonic EH-SR90では、ヘッドを肌に密着させたまま一か所に止めず、動かしながら使用するよう案内されています。

また、家庭用美顔器に搭載されたRFと、美容医療で使用される機器を同じものとして扱わないことも重要です。

家庭用製品については、その製品の仕様と取扱説明書を基準に判断しましょう。

LEDで確認したいこと

LED美顔器では、EMSやRFとは違った確認事項があります。

CurrentBodyの対象製品では、光過敏症、光による頭痛・片頭痛、特定の眼疾患、光過敏を起こす可能性のある薬などについて禁忌・注意事項があります。また、対象製品では初回使用前の光感度テストも案内されています。

ただし、これらをLED美顔器すべての共通条件として一般化することはできません。

使用する製品の説明書を確認してください。

「危険かも」と思ったときはどうする?

使用中に強い痛みや違和感、肌や身体の異常などを感じた場合は、無理に使い続けないことが大切です。

まず使用を中止し、その製品の取扱説明書にある「警告」「使用上の注意」などを確認します。

対応方法が分からなければメーカーの相談窓口へ確認し、症状が強い場合や続く場合には医療機関への相談を検討してください。

美顔器の危険性についてよくある質問

美顔器は毎日使っても大丈夫?

製品とモードによって異なります。

同じ製品でも、毎日使用できるモードと、使用間隔を空けるモードが設定されている場合があります。

「美顔器は1日○分まで」と一律に考えず、使用する製品の説明書を確認してください。

美顔器は首に使っても大丈夫?

一律には判断できません。

首への使用を想定している製品がある一方で、製品内でも使用禁止部位が設定されている場合があります。Panasonic EH-SR90では首への使用が案内されていますが、のどは使用禁止部位です。

また、家庭用EMS美顔器については、消費者安全調査委員会から頸部付近への使用に関する注意喚起が出ています。

公的な注意喚起と、使用する製品の取扱説明書の双方を確認してください。

妊娠中でも使える?

製品によって条件が異なるため、一律には判断できません。

たとえばPanasonic EH-SR90では、妊娠中および産後1か月以内の人を使用不可としています。

LED製品についても製品ごとに条件が異なります。妊娠中・授乳中などに使用を検討している場合は、対象製品の最新の注意事項を確認してください。

ペースメーカーなどの医用電気機器を使用していても使える?

電気刺激やRFなどを利用する製品では、ペースメーカーなどの医用電気機器との併用について禁止事項が設けられている場合があります。

自己判断せず、対象製品の警告・禁忌を確認してください。

美容医療を受けたあとに使える?

施術内容や美顔器によって条件が異なります。

美容医療・外科的施術を受けた部位について使用制限を設けている製品もあります。

施術後に美顔器を使用したい場合は、対象製品の注意事項に加え、必要に応じて施術を受けた医療機関にも確認しましょう。

まとめ|安全性は「方式名」だけで判断しない

美顔器について「危険なのか、安全なのか」と考えると、一つの答えを求めたくなります。

しかし実際には、EMS・RF・LEDなど方式によって確認ポイントが異なり、同じ方式でも製品によって使用できる人・部位・頻度・注意事項が違います。

また、家庭用EMS美顔器については、頸部付近への使用に関する公的な注意喚起もあります。

購入前・使用前には機能や価格だけを見るのではなく、

  • 使用してはいけない人
  • 使用禁止部位
  • 肌や体調の条件
  • 使用頻度・時間・強度
  • 服薬・医用電気機器などの注意事項

まで確認しておきましょう。

そして、取扱説明書に書かれた範囲を自己判断で広げないことが大切です。

安全面を確認したうえで、自分に必要な方式を整理したい方は「美顔器の種類と違い」、実際に自分に合った一台を絞り込みたい方は「美顔器の選び方」も参考にしてください。

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